もしかして、トイレの漏水でお困りじゃないですか?
どうもtsunです。
トイレの漏水は、家庭でよくあるトラブルの一つです。
ひと口にトイレの漏水と言っても、漏水原因によりさまざまの種類のものがあるんです。
早くトイレの水漏れを直さないと、水道代はたかくなるし、床が水浸しになるし怖いですよね!
だから、早く修理をする必要があります。
なかには、自分で修理できるものもあれば、業者やメーカーに修理を依頼しないといけないものもまであります。
今回は、トイレの漏水修理における原因ごとに、その修理方法をやさしく解説していきたいと思います。
tsun(つん)
給水に関するコンサルタントとして活動中
給水に関し25年以上の工事実績と施工管理のキャリアをもつ
近年、給水に関するコンサルタントとしても活動中!
施工管理技士、給水装置主任技術者とうの有資格者
トイレが水漏れする原因のまとめ7つ!
パッキンの劣化
水道管から水がトイレに送られてきます。
その際に水道管とトイレとのつなぎ目から水が漏れないようにする役目をしてくれているのが、パッキン!
パッキンは、ゴム製やノンアスベスト製のものが多いです。
このパッキンが劣化すると水を漏れないようにする役目が果たせなくなり、ポタポタと水が漏れだします。
トイレタンクの横を見ると、床や壁からピカピカ光った水道管とバルブが出てきていると思います。
ここからタンク内に水が送られてきています。
パッキンの劣化による漏水の見つけ方
- 水道管のつなぎ目から水がにじんでいたり、ポタポタ水がたれていたら、パッキンの劣化による漏水です
ボールタップの不具合
壁や床から出ている給水管から水がタンクに送られてきます。
タンクに水が十分に溜まったら、水を止める必要があります。
この役目をしてくれているのが、ボールタップです。
ボールタップは、水がタンク内に溜まってくると、ボールタップについている”浮き”がプカプカと浮いてきます。
十分な水位が確保できたら、この”浮き”の浮力で水を止めてくれるのですが、直接水を止めている部分は、ゴム製のパッキンなんです。
当然劣化します。
他にも原因として、ボールタップの”浮き”がタンク内の壁などに引っ掛かり、正しく上がってこない場合もあります。
。
ボールタップの不具合の見つけ方
- タンクのふたを開けてみて、オーバーフロー管のあふれ縁より水位が高くなり、常時オーバーフロー管に水がこぼれてしまっている。
- タンクのふたを開けてみて”浮き”とタンク内の壁とが干渉を起こしてしまい、浮きが上がってこない。
フロートバルブの劣化
トイレに座った場合、背中の後ろあたりにタンクがあるトイレのことをタンク式といいます。
トイレのタンクは、使用後に流す洗浄水をためておくものです。
このタンクの水をためておくために必要なのが、フロートバルブです。
フロートバルブは、ゴム製ですので、やはり劣化します。
劣化したフロートバルブは、ゴムが弾力性を失うので水がチョロチョロと便器の方に流れてしまいます。
タンクの水が便器に流れてしまうので、いつまで経ってもタンクに水が溜まらなくなります。
フロートバルブの劣化の見つけ方
- タンクのふたを開けてみて、水位がオーバフロー管先端まで届いていないのに、給水が止まらない。
- 便ふたを開けると、便器の水受け部分に水がチョロチョロ流れ続けている。
密結パッキンの劣化
タンクと便器をつないでいる部分に使用されているパッキンを密結パッキンといいます。
タンクと便器のほとんどが陶器でできています。
密結パッキンがないと、トイレ使用後に水を流すときにこぼれてしまします。
この密結パッキンもゴム製なので、劣化して弾力性を失うので、水漏れを起こす原因です。
密結パッキンの劣化の見つけ方
- トイレの水を流した時だけ、タンクと便器のすきまから水が漏れてくる。
密結パッキン部からの漏水は、DIYでは直らないです。
正しい知識と技術を持った漏水修理業者に依頼することが必須です!
床フランジなどの劣化
便器と排水管をつないでいる部分のことをフランジといいます。
便器は陶器製で、排水管は塩化ビニール製です。
この部分を水漏れなくつなぐためには、ゴムパッキンやガスケットという部材を間にはさんであげる必要があるんです。
でも、このパッキンやガスケットも永久に劣化しない物ではありません。
劣化すると漏水の原因になります。
床フランジなどの劣化の見つけ方
- 床排水の場合は、トイレの水を流した時だけ、便器と床のすきまから水が漏れてくる。
- 壁排水の場合は、トイレの水を流した時だけ、タンクと壁のから出てきている排水管のすきまから水が漏れてくる。
注意!床フランジなどからの水漏れは、汚水です!
放っておくとすぐに床や、壁のダメージが大きくなる傾向があります。
また、下階にも大きな影響を与えてしまい、ご近所トラブル発展の原因にもなります。
フランジン部からの漏水は、DIYでは直らないです。
正しい知識と技術を持った漏水修理業者に依頼することが必須です!
トイレタンクの割れ
水をためておくためのタンクは、陶器製です。
割れが起きると、隙間から水が漏れだします。
ご存じとは思いますが、タンクは背もたれではありません。強く寄りかかると割れます。
トイレタンクの割れの見つけ方
- 常にタンクの割れた隙間から水が漏れてくる。
トイレタンクの割れからの漏水は、DIYでは直らないです。
正しい知識と技術を持った漏水修理業者に依頼することが必須です!
温水暖房便座の故障
温水暖房便座(ウォシュレットなど)も故障します。
内部には、お湯をためておくタンクや装置類が備わっているからです。
温水暖房便座の故障の見つけ方
- トイレの温水暖房便座から水が漏れてくる。
温水暖房便座の故障は、DIYでは直らないです。
修理は、メーカーに依頼することが必須です!
トイレの水漏れが起きたらすぐにやるべきこと
とにかく早く水を止める!
トイレの漏水が起きてしまったら、素早く水を止めることが重要です。
被害を最小限にするためです。
気づかず、何日も放置して後から高額の水道料金を請求された人を何人も見てきました。
水の止め方は、壁や床から出てきているピカピカ光った水道管についているバルブを右方向に回します。
このバルブには、ハンドル式とドライバ―式があります。
ハンドル式は、止水機構がハンドルになっているものです。ハンドルを右方向に回してみて、水が止まることを確認してください。
ドライバー式は、止水機構にマイナスのドライバーがはまるように溝がついています。溝に届きにくい場合は、長めのドライバーを差し込んで、右方向に回してみて、水が止まることを確認してください。
ここで、水が止まらない場合があります。この場合は、水を使わない場合以外は、水道メーターを止めるようにしてください。
水漏れ箇所を確認する
漏水の箇所を確認してください。
”トイレが水漏れする原因のまとめ7つ!”でお話しした通り、
場所によっては、甚大な被害が発生が想定されます。
水漏れ箇所を確認して、直ちに修理をするようにしてください。
水漏れが原因で水道料金が高額になった場合の対処法
漏水の修理証明書を受けて、減額申請を行う。
呼び方は水道局でさまざまありますが、一般に”漏水証明書”と呼ばれているものです。
これは、漏水が起きてしまった場合に、水道修理業者に修理を依頼して漏水が直ったので、
水道局に申請して、翌月からの水道料金から、漏水で多く払い過ぎた料金を差し引いてもらう制度です。
一般的にに半年くらいの平均水道料金を計算し、漏水により多く払った分を翌月以降の水道料金から相殺するものです。
かならず、地域の水道局に確認してみてください。
漏水修理証明書は誰がくれる?
漏水修理証明書は、指定給水装置工事事業者が発行してくれます。
指定給水装置工事事業者によっては、代行して漏水証明書を水道局に提出してくれる業者さんもいます。
業者を選ぶ場合は、必ず指定給水装置工事事業者であることを確認することがポイント!
DIYでできるトイレの水漏れ修理方法3つ!
トイレの漏水が起きた場合、DIYで修理できそうなのは、3つだけです。
ただし、、相当自信のある人に限ります。
正直言うと、DIYでトイレの修理はやらない方がいいです。
何故なら、複合的に起きることが多いからです。
一か所を修理するとき、いろんな箇所を触らなきゃいけなくなります。
それが原因で他の漏水を誘発することも少なくないです。だからDIYで修理する時は、注意が必要!
パッキンの交換方法
バルブやメーターで水が完全に閉まっているか確認する!
タンク内の水を空にします。空にしないとパッキン交換時に水が出てきます。
袋ナットを工具を使って、左に回して外していきます。
このとき、他のねじ部分が緩まないように、袋ナット以外の一方もしっかりと工具でおさえておいてください。
古いパッキンを外して、新しいものと交換していきます。
この際、古く切れたパッキンの残りが給水管やツバに残っていると、漏水の原因になります。
もし、切れたパッキンが残っていたら、カッターなどで削ってください。
パッキンは、口径のあったもので、正しい位置に挟んでください。
正しい位置に挟まないと、パッキンがゆがんでしまうからです。
袋ナットのみでなく、締め付ける相手側も緩まないように工具でおさえながら、ゆっくり、均等に力をいれて
袋ナットをしめてください。
バルブやメーターを開けて通水してください。
少しバルブを開けてみて、漏水がないことを確認してから、さらに少しづつバルブを開けるようにしてください。
トイレの漏水修理で一番心配するのが、漏水後に、元通りにトイレとして機能しなくなることです。
後で、お客さんから、水が止まらなくなったなどのクレームが出てしまうことが多いです。
一度使って、漏水がしなれば、OKではありません。
直ったと思っても、使い続けているうちに不具合が見つかることもあります。
タンク水張までの時間、ボールタップの作動状況、タンクのガタツキなど細部にわたりチェックしてください。
因みに、私は20分くらいこの作業に時間をかけています。
フロートバルブの交換方法
バルブやメーターで水が完全に閉まっているか確認する!
タンク内の水を空にします。空にしないとフロートバルブ交換時に水が邪魔になります。
まず、レバーハンドルについている鎖をゆっくり外します。
次に、タンク底部にあるフロートバルブをゆっくり外していきます。
※フロートバルブを交換する時は、劣化したゴムで手が汚れます。
この汚れた手で壁紙などに触れてしまうと、壁紙が真っ黒になります。必ず、手袋をして下さい。
また、フロートバルブを力をいれて外そうとすると、オーバーフロー管を折ってしまうことがあります。
古いフロートバルブを外すときは、他の部分に触れないように注意してください。
所定レバーハンドルに鎖をつなげる
元通りにトイレとして機能するかの確認を忘れずに!
直ったと思っても、使い続けているうちに不具合が見つかることもあります。
一度使って、漏水がしなれば、OKではありません。
タンク水張までの時間、ボールタップの作動状況、タンクのガタツキなど細部にわたりチェックしてください。
ボールタップの交換方法
バルブやメーターで水が完全に閉まっているか確認する!
タンク内の水を空にします。空にしないとボールタップ交換時に水が出てきます。
工具を使って、ボールタップと給水管を接続してある袋ナットを外します。
このとき、給水管にパッキンがついていたら、古いパッキンも取り除いてください。
次に、タンク本体から、古いボールタップを外していきます。
工具を使って、締め付け金具を左方向に回して緩める際は、古いボールタップを持って、おさえながら回してください。
新しいボールタップのねじ部を、タンクの穴に内側から通しいていきます。
工具を使って、締め付け金具を右に回して固定します。この際、締めすぎるとタンクの陶器部分にひびが入ります。
締めすぎには注意してください。
給水管と新しいボールタップの間にパッキンを挟んでいき、袋ナットを締めていきます。
こちらも、最も重要な工程です。
トイレタンク内のホース類と”浮き”が干渉していないか要チェックです。
絡まったり、干渉してしまうといつまで経っても、水が溜まらないなんてことも・・・
一度チェックして問題なければ、OKではありません。
タンク水張までの時間、ボールタップの作動状況、タンクのガタツキなど細部にわたりチェックしてください。
まとめ
今回は、トイレの漏水の原因と修理方法を分かりやすく説明しました。
迅速に漏水原因を見つけること、すばやくトイレ漏水を修理すること、とてもが大切です。
修理業者に依頼するのが無難です。
修理を依頼する際は、漏水修理証明証の発行が必須です。
業者を選定は、指定給水装置工事事業者の登録を受けている業者を選びましょう!
DIYで修理をする場合は、先述したポイントを踏まえて、慎重に修理を行ってください。
個人的には、修理業者に依頼することをお勧めします。
今回は、これで終わりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
tsun